GC 2010 6 19
本当は、日本の安全保障や成長戦略、
あるいは、国際情勢を書きたいのですが、
やむなく、国債のことを書きましょう。
今日は、ゴールデンチャート社のチャートで、
新発10年国債の動きを見てみましょう。
まず、日足チャートから見てみると、
3月30日の1.400から、グラフ上では、右肩上がりで上昇し、
6月10日には1.190となっています。
25日移動平均線も75日移動平均線も200日移動平均線も、
すべての移動平均線が右肩上がりとなっています。
週足チャートを見ると、どうか。
どうやら、1.200に上値抵抗線があります。
しかし、週足チャートでは、
2008年10月14日の1.630、
2009年6月11日の1.560、
同年11月10日の1.485、
2010年3月30日の1.400という具合に、
下値が切り上がっています。
さて、1.200の上値抵抗線を抜けると、どうなるか。
チャートに蓄積されたエネルギーからすると、
2003年6月の0.430が目標となってしまいます。
このようなチャートから判断すると、
今後も、堅調な「債券高」が予想されます。
私も、日本の財政問題には関心があります。
常に、国債市場の動向には留意しています。
しかしながら、今、取り組まなければならない問題は、
財政問題ではありません。
日本には、もっと優先すべき課題があります。
確かに、一家に節約主婦役は必要です。
しかし、全員が節約主婦役になっては、ダメです。
今の日本には、大きな大きな目標を掲げて、
国民をリードする政治家は、いないのか。
NHKでは坂本龍馬の歴史ドラマが放映されています。
もし、坂本龍馬が現代に生きていたら、
「お前ら、小さい。
どうして、そんな小さな人間になってしまったのか。
それでも日本男児か」と怒るでしょう。
確かに、今の日本では、「小さく完成する人間」が増えてしまったのです。
大風呂敷を広げる人間は肩身が狭くなったのです。
小さく完成する、あるいは小さな分野で完成するというのが、
今の流行かもしれません。
しかし、それでは、日本の未来も小さくなる。
最近では、政党名も「小さなもの(無難なもの)」が増えました。
みんな「優等生」ですから。
「日本大風呂敷党」でも作ればいいのに・・・・・。
もっとも、そんな度胸がある政治家はいないでしょう。
(参考)
GCとは、ゴールデンクロスのことで、
チャート上に、これが現れると、強い形のチャートとされます。
新発10年国債のチャート上には、
日足チャートにも、週足チャートにも、月足チャートにも、
すべてのチャートにGCが出現しています。